適格請求書発行事業者API提供開始のお知らせ
2023年10月より、消費税の課税事業者が仕入税額控除の適用を受けるには、適格請求書等保存方式の採用が必須となりました。 (以下、この税務施策を「インボイス制度」といいます。) インボイス制度においては、課税事業者は適格請求書を発行する必要があり、かつ、国税庁に適格請求書発行事業者の登録を行う必要があります。
ケンオールでは2021年9月より、法人番号APIとして同じ国税庁の公表する基本三情報の検索を行うAPIを提供してきました。そういった背景もあり、適格請求書発行事業者の登録情報に関するAPIについては、これまでにもいくつかお問い合わせを頂いており、長らく検討を続けてきました。
しかし、インボイス制度の導入にあたって中小の事業者を中心にさまざまな議論が起こっていたことに加え、当初国税庁の提供していた適格請求書発行事業者登録情報のダウンロードデータには個人名および当該個人の住居と推測される住所が含まれており、ケンオールは個人情報に類する情報を取り扱わない方針であることなどから、提供が先送りになってしまっていたという背景があります。
今回、インボイス制度が予定通り施行されたこと、国税庁の提供するデータに人格のある事業者 (個人事業主など) の屋号、氏名、通称、住所が含まれなくなったことから、提供に課題はない状況となったと判断し、リリースに至りました。
適格請求書発行事業者APIのエンドポイントは
/v1/invoice/{登録番号}
となっており、登録番号に該当する課税事業者の各種情報を取得することができます。
詳細はドキュメントをご参照ください。
(重要) 法人番号APIの変更のお知らせ
前述の適格請求書発行事業者APIの提供に合わせ、法人番号APIのレスポンスと適格請求書発行事業者APIのレスポンスとの間に一貫性がなくなったことから、お客様の利便性を考慮し、data
フィールド配下のオブジェクトに以下のような仕様変更を行なっております。
フィールド名 | 対応内容 | 等価のフィールド名 |
---|---|---|
sequence_number |
型を string から number に変更 |
- |
process |
型を string から number に変更 |
- |
correct |
型を string から number に変更 |
- |
kind |
型を string から number に変更 |
- |
close_cause |
型を string から number に変更 |
- |
hihyoji |
型を string から number に変更 |
- |
post_code |
address オブジェクト内に移動 |
.address.postal_code |
jisx0402 |
address オブジェクト内に移動 |
.address.jisx0402 |
prefecture_name |
address オブジェクト内に移動 |
.address.prefecture |
city_name |
address オブジェクト内に移動 |
.address.city |
en_prefecture_name |
address オブジェクト内に移動 |
.address.prefecture_roman |
town |
address オブジェクト内に移動 |
.address.town |
kyoto_street |
address オブジェクト内に移動 |
.address.kyoto_street |
block_lot_num |
address オブジェクト内に移動 |
.address.block_lot_num |
building |
address オブジェクト内に移動 |
.address.building |
floor_room |
address オブジェクト内に移動 |
.address.floor_room |
qualified_invoice_issuer_number 1 |
新規追加 |
上記変更はAPIバージョン 2024-01-01
にて提供開始しています。
変更内容の詳細につきましては、ドキュメントをご参照ください。
APIキーごとに指定可能なAPIバージョンを「未指定」としている場合、APIバージョン番号は自動的に決定されます。現時点では、ケンオールはこの自動で与えられるバージョン番号を 2023-11-01
としておりますが、これを最新版である 2024-01-01
または以降のバージョンに変更する対応を2024年4月1日に実施予定です。つきましては、以下の対応を行なっていただく必要がございます。
- APIキーに明示的なAPIバージョン指定
2023-11-01
を実施する。 - お客様側で新仕様に対応後 2、APIキーに指定するAPIバージョンを
2024-01-01
に変更する。
お客様におかれましてはお手数をおかけいたしますが、ご理解いただけますと幸いです。
なお、APIバージョンを 2023-11-01
以前に設定したとしても、適格請求書発行事業者APIはご利用いただけますので、両方のAPIをご利用いただく予定のお客様はご安心ください。
-
現在、このフィールドの値が非
null
であることは、当該法人が適格請求書発行事業者であることを意味しません。登録の有無については、適格請求書発行事業者APIを利用してご確認ください。↩ -
ケンオール JavaScript SDK をご利用の場合は、
v1.9.0
以降にて対応しています。↩